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高野山別格本山大円院様 広間襖絵制作

大圓院様は、『平家物語』巻第十「横笛」で語られる悲恋物語の主人公、斎藤時頼と横笛ゆかりの寺院です。

滝口の武者だった斎藤時頼は、とある宴の席で、身分の低い横笛に一目惚れしてしまいます。身分違いの実らぬ恋に思い悩んだ時頼は、横笛への未練を断ち切るべく出家してしまいます。しかし、本当は横笛も彼に想いを寄せており、やがて横笛も彼を追って出家します。後に時頼は、女人禁制の高野山大圓院八世住職となり、二人は互いに想いを寄せながらも、2度と会うことは無く、横笛は若くして亡くなってしまいます。ある時、大圓院で読経を終え時頼は、境内の梅に留まる一羽の鶯に気が付きます。その鶯が、時頼をじっと見つめた後に、井戸に落ちたのを見て、彼は横笛の死を悟ります。そして今も大圓院には、横笛ゆかりの井戸などが伝えられています。

玄関の襖には、紅梅白梅が咲く京都の花見の宴にて、舞を披露する横笛と斎藤時頼の出逢いの場面を描きました。また、玄関から書院までの62面の襖に高野山の風景と、大圓院様と関係の深い「同期の桜」の桜図を描いています。

大圓院絵所頭 安川如風 謹画