宮絵師とは

宮絵師

宮絵師の仕事

宮絵師の仕事は多岐にわたります。
社寺建造物彩色・神仏具彩色・天井画・頂相画・壁画・襖絵・絵馬・狛犬・随神・御神鏡などの復元と新調、また截金・古美術修復など、一切の神仏荘厳を行います。

伝統を継ぐ場所

伝統文化を護る

殊、京都において、社寺仏閣は伝統文化の宝庫です。何百年という長い年月を超えて現代に続く仏像、絵画、彫り物、錺など、先人の残したものを継承していかなくてはなりません。
しかし、そのために必要な材料をはじめ、様々なパーツを担う職人さんも近年では少なくなり、伝統文化、伝統技術を護持、継承していくことが年々厳しくなっています。

手仕事を
大切にする

【天然材料と古典技法にこだわる】

天然材料である膠(にかわ)は、動物の骨,皮 などから抽出したゼラチンが主成分で棒状に乾燥させたものを湯煎によって適当な濃度に溶かし日本画絵の具と混ぜ合わせて使います。温度管理など手間はかかりますが古典を大切にする上では必要不可欠な材料の一つです。

【手仕事と職人の育成】

伝統的な材料の使用方法と伝統技術を継承していくことは文化護持に繋がります。どれだけいい手仕事ができるかが職人の資質となってくるのです。そのために仕事を通して職人の育成が必要です。宮絵師安川では現在3名の研修生を育成し、伝統文化護持に貢献しています。