建造物彩色とは、お寺や神社の建造物を彩る彩色の仕事です。 お寺様では主に外陣、内陣の欄間や斗組など、神社様においては手挟・蟇股などの彫刻物の彩色手がけております。
専照寺様は福岡県朝倉市にあるお寺で、親鸞聖人750回遠忌にあわせて、外陣の彩色をさせていただきました。柱の箔押しと相まって豪華絢爛な仕上がりになりました。 詳細はこちら。
紀州東照宮は徳川頼宣が、父、徳川家康の霊を祭るために1621年に創建されました。社殿は「関西の日光」とも呼ばれ、重要文化財に指定されています。本殿の彫刻は、江戸時代初期の名匠・左甚五郎の作、板絵は狩野探幽の作と伝えられています。 詳細はこちら。
かぼちゃ供養で有名な京都市左京区の住蓮山安楽寺様で迎門修復の際、塗られた赤・青・緑の彩色の下から、もともとあった彩色が現れました。美しい雲と散り蓮華の文様が美しく蘇りました。 詳細はこちら。
建造物彩色とは、ご本堂の主に内部を伝統的な吉祥の文様や、極楽浄土を表す絵を描き、色や絵で荘厳することです。具体的に彩色する部分は、柱や桁など、ご本堂を直接支える資材です。お寺様により建物の大きさや構造が異なり、文様や絵の種類、描き方なども様々であるため、各お寺様仕様に仕上がります。建造物彩色では、現場彩色と表具彩色の2通りの彩色方法があります。
現場で直接、建築部材に彩色する方法です。作業的には簡単明瞭な工程ですが、かなりの時間と体力を要します。しかし、現場より離れて彩色をする表具彩色に対して、常に現場で作業することで、全体のバランスや木のゆがみに対しての変更、微調整ができるため、最終的には絶妙な仕上がりとなります。
工房で彩色した紙を建築部材に糊で貼り付けていく方法です。はじめに現場で採寸作業を行います。一見手間暇がかかるように見えますが、現場で立体的なものに直接彩色をすることは、かなりの時間と体力が必要です。それを安定した工房の机の上で彩色することで時間の節約になります。また、現場での滞在日数を大幅に抑えることができるため、一般的に現場彩色よりもお値段を抑えることができます。
これらはほんの一例です。 ご予算・ご希望に合わせてご注文承ります。
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