姫路白浜・松原八幡神社 修復例
姫路白浜・松原八幡神社 修復例
今回の修復は、兵庫県姫路市の中村自治会様からの依頼で行われたものです。
「灘のけんか祭り」の主役を務める豪華絢爛な屋台は、黒光りの漆屋根に金銀の金具が美しく、また英雄などを描いた彫刻や刺繍が見事に施され圧巻な姿です。
今回はその屋台の「路盤(ろばん)」と呼ばれる屋台の上部にある台座部分の彩色と「狭間(さま)」と呼ばれる井筒と棟をつなぐ桝組の間に取り付ける彫刻の修復を行いました。路盤には龍や、歴史上の豪傑など勇ましい豪快な構図が彫刻され、金箔を押したり、今回のように彩色を施す場合が多いとのことです。
狭間は3枚からなる彫刻された板で奥行を表現するもので、表、中板、奥板で構成されています。こちらも路盤と同じように、歴史上の豪傑を彫刻したり、物語や地元の由緒などを表現したものが多いそうです。