滋賀県長浜市高月 神高槻神社様 随神修復
滋賀県長浜市高月 神高槻神社様 随神修復
祇高月神社は滋賀県長浜市に鎮座する神社様で、この度随神(矢大臣、左大臣)を修復致しました。
【寸法】
随身本体:丈およそ100cm
台座:丈およそ20cm
修復内容:
【本体】 丈寸法およそ100cm
現状では頭部及び胴体に経年劣化により絵具が剥落し、手と足の一部の木地が欠落していました。
修復工程においては、まず木地の欠損部分を修復し、旧彩色を落とします。そして和紙・布で補強した後に下地を塗ります。矢大臣・左大臣それぞれの胴体部分に文様を盛上げで描き、袴に箔を押します。頭部に漆を塗った後に、頭部と胴体に彩色を施します。
【台座】 丈寸法およそ20cm
修復前の状態では角部分の彩色が剥落。現状は両方とも虎皮でした。
今回の修復に当たりそれぞれ豹皮、虎皮に描きなおしました。
【付属物】(弓・刀・装飾品など)
弓の紐及び羽の劣化、漆の汚れ、刀は金箔と胡粉の剥落を確認。
刀は旧彩色を落とし、彩色と箔押し。弓矢、巻纓(けんえい)、緌(おいかけ)は新調し、矢尻は現存していたものを元に残りの分を複製しました。
下地(胡粉)
漆
彩色
旧彩色を剥離
布で補修
下地(砥の粉)
下地(胡粉)
盛上げ文様
箔押し
彩色
台座修復前
旧彩色を剥離
和紙で補強
釘を打ち補強
下地(胡粉)
彩色
刀(修復前:上、修復後:下)
矢筒(修復前:上、修復後:下)
緌(おいかけ)、巻纓(けんえい)の取付
台座修復後
奉納